バーのすすめ No.15 『cafe&bar valier』
「彼らは温かく迎えてくれる」
第15回目は、池袋駅西口から徒歩5分ほどの場所にある『cafe&bar valier』です。
こちらは、わんちゃんと戯れることができるバーで、入店すると2匹の元気なわんちゃんが迎えてくれました。
白い方が「ちるくん」、黒い方が「るーくん」と言う名前で、二人ともとても人懐っこいです。
ちなみにこちらの犬種は「キャバリア」といって、温厚でとても飼いやすい犬種だそうです。
わんちゃんがあまりに可愛くて、お酒のことを忘れそうになっていました笑
ちゃんとバーのレビューもしていきたいと思います。
店内はカウンター・テーブル席合わせて16席と、複数人で訪れても余裕がある広さです。
まずは一杯目に「トム・コリンズ」を頼みました。
ウッドのコースターがなんともおしゃれです。
一口飲むと、ソーダベースに混ぜ合わせたレモンがキリッとしたアクセントを描き、爽やかな味わいが広がりました。
ちなみに「トム・コリンズ」は、19世紀半ばにロンドンのハノーバー街、”リマーズ・コーナー”という店のボーイ長、ジョン・コリンズが創作したカクテルで、はじめは自分の名前をとって「ジョン・コリンズ」としていましたが、ベースをジュネバ・ジンからオールド・トム・ジンにかえ、「トム・コリンズ」と命名したそうです。
アメリカで生まれた「ジン・フィズ」は、材料も作り方もほぼ同じ、分量だけが違う兄弟のようなカクテルです。
お酒とわんちゃんと楽しく過ごしながらマスターと話していると、なんとこの方は私と同世代ということが分かりました。
こちらのマスターは元々ブリーダーをされていて、その後独立し様々な事業をしてきたそうです。
バーを始めたのはお酒を集めるのが好きだったからとのことで、コロナ禍にもかかわらず2年前にこちらのお店を立ち上げました。
また、元ブリーダーということで、犬に関する様々なお話を聞かせてもらいました。
犬種ごとの特徴の違いにより、それぞれに合ったしつけをすることの難しさや、業界の仕組みなど、とても興味深いお話を教えていただきました。
そうこうするうちに2杯目に移ります。
旬な果物のカクテルをお願いしたところ、”金柑”を使ったカクテルが出されました。
搾りたての金柑のほどよい甘さが、喉の乾きを潤していきます。
ちなみに、300円でわんちゃんにおやつをあげることができ、あげるごとにスタンプがもらえ、全部貯まるとわんちゃんのチェキがもらえるそうです。
私も試しにおやつをあげたところ、ものすごい勢いで寄ってきて、気づいたらお皿ごと手元のおやつが無くなっていました笑
正直なところ、こんなに温かい気持ちにさせられたのは久々でした。
私の実家がマンションということもあり、今まで動物を飼った経験がほとんどありませんでしたが、こちらのバーを訪れたのを機に、いつかわんちゃんを飼ってみたいと思いました。