ウイスキーについて その2 『THE GLENLIVET 12年』
「先駆者の誇り」
ブレンディットやバーボンじゃなく、シングルモルトを飲みたい!
ということで、シングルモルトウイスキーを求めて近所の酒屋さんへ行ってきました。
色々見ていたのですが、「山崎」などの高級ウイスキーには手が届かないため、お財布と相談し「THE GLENLIVET 12年」の375mlにしました。
(本当は700mlの方がお得なのですが、手軽に色々飲みたいと思っているため375mlにしました。)
木製のコルクキャップを開けた瞬間、甘みのある麦芽の豊潤な香りが漂ってきました。グラスに注ぐ「トクトク音」も良い感じです。
一口飲んだ瞬間、辛さと共に風味豊かな甘味が口の中一杯に広がっていきました。
後味もマイルドで飲みやすく、とても美味しいです。辛さと甘さ両方を兼ね備え、それぞれを高いレベルで昇華しています。
「THE GLENLIVET」は1824年に蒸留所を創業したジョージ・スミスによって生み出されました。こちらの蒸留所は、スコットランド北部スペサイド地方初の英国政府公認蒸留所で、非常に伝統があります。
それまではウィスキーは密造されており、政府に公認されたジョージ・スミスは、他の密造者から裏切り者として恨まれていました。
しかし、彼は自分の行動を信じました。その後政府の規制も緩和していき、徐々に公認の蒸留所が増えていきました。
彼のウイスキーの品質の高さと政府公認第一号という点から、「グレンリベット」を自分たちのウイスキーの名に冠する者が現れていきます。
彼らは名前だけではなく、ジョージ・スミスのウイスキーのスタイルまで模倣していたとのことです。
その後彼は自身のウイスキーを守るため、長きに渡る裁判の末、1884年にジョージ・スミスのウィスキーにのみ冠定詞「THE」をつけることを認められ、正式に「THE GLENLIVET」と名乗ることができるようになりました。
これだけ彼が自分の信念を貫いて守りたかったものが、今日まで受け継がれていることを考えると、とても感慨深いものがあります。
参考URL:https://www.theglenlivet.jp/history/thestory.html
ちなみに、飲み方はロックで味の変化を楽しむのも良いですが、こちらはぜひストレートで飲むことをお勧めいたします。(薄めて飲むのがもったいなく感じるレベルです。)
ジョージ・スミスの勇気に感謝しながら、「”THE” GLENLIVET」をまた味わいたいと思います。