究極のラーメンを求めて 第71回『宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀』
「ラーメンの品格」

第71回目は、池袋駅西口から徒歩6分ほどの場所にある『宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀』です。
こちらは大田区の雑色駅に本店を構え、食べログの百名店に選出されるほどの実力を誇り、前々から行こう行こうと思いながらもなかなか行けずじまいのシリーズに入っていたお店です。
それだけ池袋には魅力的なラーメン屋さんが立ち並んでいるため、新規開拓するときはある種の決意が必要になる場所であると考えています。
前置きはさておき、こちらのお店はどうやら醤油と塩の二枚看板らしく、だいたい初めて訪れる際は定番の醤油を頼むのですが、ここ最近胃腸の調子が思わしくないため、醤油に比べると胃の負担が少なそうな塩を選びました。
待つこと10分ほど、透き通りそうなスープを携えた麺がやって来ました。
画像は「中華そば(塩)」の上(¥1,300)です。
早速スープを一口含むと、魚介の出汁がふんだんに染み込んだ香りが広がりました。
あっさりとしていますが、コクのあるスープで上品さと優雅さを兼ね備えています。

麺は中華そばらしい細めのストレート麺で、モチモチ感があります。
具材には、2種のチャーシューと半熟の煮玉子、長ネギなどとシンプルですが、ひとつひとつにこだわりを感じられる品が並んでいました。

そしてこちらはサイドメニューの「吊るし焼きバラ丼」(¥480)です。
こちらはパンチのある味付けで、チャーシューの絶妙な炙り加減と濃色の卵が食欲を掻き立てます。
あっさり風の塩ラーメンとの対比がうまく取れています。
『宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀』ラーメン激戦区池袋の外れにあるその佇まいは、他店舗と一線を画して上質な麺を妥協せずに提供する姿勢を貫く、プライドと品格が感じられるお店でした。
