バーのすすめ No.13 〜安らぎの海〜
池袋西口「Bar 和海」
第13回目は、池袋西口駅から徒歩12分ほどの離れた場所にあるオーセンティックバー「Bar 和海」です。
西口の繁華街から少し離れた雑居ビルの地下をおりると、いかにも隠れ家風のバーがありました。
店内は黒を基調とした落ち着いた雰囲気で、カウンター・テーブル合わせて20席と中くらいの広さのお店です。
こちらのお店はとても話やすい雰囲気の女性マスターが一人切り盛りしており、どんどんと話を引き出してくれる不思議な方でした。
また、女性ならではの細やかな気遣いがありがたかったです。
なんでもこちらのお店は創業8年目とのことで、開業するまで他のバーで修行を積んでいたとのことです。
お酒の種類も豊富で、なかなか飲むことができない銘柄もありました。
この日は「ジントニック」と、「はちみつとリンゴのフィズ」を飲み、最後に「LAGAVULIN(ラガヴーリン) 16年」のロックを頼みました。
はちみつとリンゴのフィズは、すりおろしのリンゴにはちみつのほのかな甘さが相まってとても飲みやすく、女性におすすめの一杯です。
「LAGAVULIN 16年」はスコットランド産のシングルモルトで、一口含むと強烈なスモーキーさが立ち込めますが、かすかな甘みがあり、後味はすっきりしています。
「LAGAVULIN」は1816年スコットランドのアイラ島にて、農業経営者で蒸留職人であったジョン・ジョンストンにより設立された蒸留所で製造され、蒸留所に面したラガヴーリン湾から名前を冠しています。
その後ラガブーリン蒸留所は買収・統合され、戦時中に麦芽の不足により一時閉鎖に追い込まれたりと、様々な困難に見舞われましたが、その都度立ち上がり、創業から200年以上も続いている伝統のある蒸留所です。
「Bar 和海」名前に違わず、リラックスしてお酒を楽しむことができる素敵な空間でした。
日々目まぐるしい速度で移り変わっていく現代社会で、たまには一時の癒やしを求めることも人生には大切な要素だと思います。
喧騒を離れて階段を降りると、そこにはあなたを和ませる癒やしの海が広がっています。