究極のラーメンを求めて第18回 〜侮れない頑固者〜
池袋駅西口「TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者」
第18回目は、池袋駅西口直結の「TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者」です。
こちらのお店は駅構内の地下1階東武ホープセンター内にあります。
席数はカウンター・テーブル合わせて24席と、十分な広さが確保されています。
この日は「特製つけめん(濃厚)」(¥1,200)を頼みました。
麺のサイズは、同一料金でSサイズ(200g)またはMサイズ(300g)を選ぶことができ、私はMサイズにしました。他にも追加料金でLサイズ(450g)、XLサイズ(600g)も選べます。
また、つけ麺は濃厚の他にライト(淡麗)もあり、こちらはあっさり系のスープのようです。
待つこと10分ほど、届いた直後最初に目に留まったのは、太いストレート麺でした。
こちらの極太ストレート麺は、店主の大橋英貴氏の実家が元々「ひかり食品」という製麺所を経営していたことから取り入れたもので、他のつけ麺とは一線を画しています。
早速、一口タレにつけて食べた所、とても濃厚なスープと極太ストレート麺が口の中で絡み合い、一通り味のシンフォニーを奏でた後に後味がスッと引いていきました。
濃厚なのに、後味のクセが強くないのがとても不思議です。
その秘密は、10時間以上煮込んだ鶏ガラと豚骨ベースの動物系スープと、煮干し・鰹などの魚系スープを混ぜ合わせるWスープになっており、魚系スープの風味が引き立つようにアレンジされているからなのだそうです。
また、こちらはつけ麺に「魚粉」を具材として使用した初めてお店とのことで、ここからつけ麺に「魚粉」を入れる風習が広まっていったそうです。
様々な試行錯誤を経て、このような複雑かつ繊細なスープが生まれたのですね。
また、具材のチャーシューも肉厚で柔らかく、食欲をそそります。
総合的に文句の付け所があまりありませんが、ただ一つ難点として挙げるとすれば、メンマ・チャーシュー・卵等の具材が最初からスープに入れられている点でしょうか。
個人的には自分の好みで具材を入れていく楽しみがあったほうが良く、具材は別皿に分けてもらえたらありがたいと思いました。
しかし、駅直結という最強の立地で、これほどのクオリティを提供しているとは、大変恐れ入りました。
「TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者」立地と味どちらにも妥協しない、侮れない頑固者でした。