バーのすすめ No.9 〜高架下のミュージックボックス〜
有楽町駅『THE STAND』
第9回目は、有楽町駅の改札を出てすぐの高架下にある、ミュージックカフェ&バー『THE STAND』です。
店内はカウンター・テーブル席合わせて26席と、店の外観から想像するよりも多くの席数があります。
週末だからか、店内にはそれなりに人が入っていました。
カウンター席の前には大型の音響設備が設置されており、ミュージックカフェ&バーなだけあって、相当数のレコードが保有されていました。
また、適度な明るさの照明が、よりゆったりと音楽を聴く雰囲気を演出していました。
この日は、「クラフトジントニック」(¥800)と、「タリスカー10年」のロック(¥900)、おつまみに「フィッシュ&チップス」(¥850)、「手羽先チューリップの唐揚げ」(¥360)を頼みました。
「フィッシュ&チップス」は、小魚がまるまる唐揚げされているという珍しいもので、ポテトとの相性も抜群でした。
「手羽先チューリップの唐揚げ」は、今までに無いプリッとした食感で、いくつでも食べられそうな美味しさでした。
他にも宮城県産蒸しホヤなどといったメニューもあり、厳選したおつまみにこだわっているという印象を受けました。
さて、こちらの「タリスカー10年」のロックですが、嗅いだ瞬間、豊潤でスモーキーな香りが鼻腔一杯に伝わってきました。
また、飲み口はマイルドで、非常にバランスの取れた味わいでした。
「タリスカー」は、ウイスキー作りへの情熱を持ったヒューとケネルのマカスキル兄弟により、1830年スコットランドのスカイ島で開業された「タリスカー蒸留所」で生産されています。
開業後、世界恐慌や第二次世界大戦による不遇の時代、1860年の蒸留所での火災など、数多の苦境を迎えますが、マカスキル兄弟の情熱を受け継いだスタッフにより、タリスカー蒸留所は今日も全世界に向けてウイスキーを届けています。
また、「タリスカー」は、ラベルに「MADE BY THE SEA」と記載されているように、スカイ島のロッホ・ハーポートの気性が荒くも美しい海岸沿いで製造されており、自然の繊細さと荒々しさを体現したような味わいのシングルモルトウイスキーとなっています。
参考URL:https://talisker-online.jp/about/story.php
「THE STAND」こちらはフランス・ボルドー地方の伝統菓子の「カヌレ」といったスイーツも提供しているとのことで、今度はカフェタイムにコーヒーと「カヌレ」を味わいながら、音楽に耳を傾けるのも良いかも知れませんね。