やっぱり定食だよ その2 『羽田市場』
「ジレンマを超えた天丼」
第2回目は、池袋駅東口から徒歩6分ほど歩いたサンシャイン通りにある「羽田市場」です。
画像は「海老天丼」(¥1,200)の大盛り(¥100)です。
迫力満点の丼ぶりには、海老が5本に鱧と半熟玉子が乗っています。
まずは海老の天ぷらを一口食べると、ふわっとした海老とサクッとした衣の食感のハーモニーが奏でられていきます。
次に半熟卵の天ぷらを溶くと、中から黄身が溢れ出て、より一層まろやかな味わいになります。
そして、鱧の天ぷらはマシュマロのようにふわふわで、鮮度が高く非常に美味しかったです。
また「黒ガリ」という、名前の通り黒いガリの備え付けがあり、こちらは天丼にアクセントを与えてくれます。(このガリはいくらでも食べられる自信があります。)
結構なボリュームでしたが、気づけばあっという間に平らげてしまいました。
ちなみに、この鮮度でお手頃な価格を実現している秘密は、その独特の流通形態にあります。
「羽田市場」は、日本各地で水揚げされた獲れたての鮮魚を市場に通さず、飛行機・高速バス・トラック・新幹線、それぞれの産地に適した方法でダイレクトに輸送しているという流通形態を採っています。
そのため中央市場が休市日でも新鮮な魚を仕入れることができるのです。
こういった強みにより、われわれにお手頃な値段で新鮮な海産物を提供することを可能にしています。
参考URL:https://hanedaichiba.com/
「羽田市場」チェーン店と思って侮ってはいけないということを改めて教えてくれました。
いくら鮮度が良くても、値段が高ければ多くの人に食べてもらうことはできません。また、値段が安くとも鮮度が悪ければお客は離れていくでしょう。
こうしたジレンマに向きあい、良いものをお手頃価格でお客に届けたいという一心で、企業は日夜努力していると思うと頭が上がりません。
「羽田市場」これからも数少ない天丼のチェーンとして、ぜひ応援したくなる企業です。