究極のラーメンを求めて 第70回『つけめん さなだ』
「つけ麺の頂きへ」

第70回目は、北千住駅から徒歩5分程の場所にある「つけめん さなだ」です。
この日は千葉方面へ用があり、その帰り道に北千住に美味しいつけめん屋さんがあると昔教えてもらったことを思い出しました。
せっかくなので、こちらのお店に訪問することとしました。
夜は18時からオープンなのですが、すでに行列ができており、人気店なのが伺えます。
ようやく中に入り、券売機でどれにしようか迷いましたが、こちらの看板メニューと思われる「大山鶏つけめん」(¥1,150)の中盛(¥50)にしました。

待つこと10分少々、見るからに食べごたえがありそうな姿をしたつけめんが届きました。
麺は太麺のストレートで浅草開化楼の特注麺を使用しており、全粒粉を最小限に抑え、小麦本来を楽しむことを狙いとしているとのことです。
具材には極太メンマ、鶏と豚の低温調理された2種類のチャーシューが入っています。

スープは大山鶏のみを使用した鶏スープに豚を合わせ、魚介には室田鰹と伊吹特上白口の高級煮干しを使用しています。
早速麺をタレに付けて一口食べると、魚粉の香りが口の中に広がり、麺に浸透するようにタレが絡み合い、今まで食べたつけめんの中でも、断トツにトップクオリティの美味しさでした。

個人的に、美味しいものを食べるとどんどん食が加速し、あっという間に平らげてしまうのですが、こちらのつけめんは無くなるのが惜しく感じるほどで、味わいを噛み締めながら食べていきました。

半分ほど食べたところで、こちらのグレープフルーツ酢をかけると、十分完璧なクオリティのつけめんがさらにギアを上げました。
もはや天井知らずの美味しさといった感じで、試行錯誤の後にこのお酢にたどり着いた方は称賛を超えて恐ろしさを覚えるほどでした。
「つけめん さなだ」人づてに教えてもらったその味は、間違いなくつけめん史に残る圧巻の味わいでした。
また、店員さんも親切でノリの良い方なので、ぜひそちらも楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか?