究極のラーメンを求めて 第77回『屋台ラーメン 松月(しょうげつ)』
「〜福井探訪記②〜屋台で食べる。それが敦賀の流儀。」

第76回目は、福井県は敦賀駅から徒歩10分ほどの場所にある『屋台ラーメン 松月』です。
前回の記事では福井県の嶺北と呼ばれるエリアを訪れ、この日は嶺南と呼ばれる敦賀方面へ観光に行きました。
敦賀湾を一望でき、国の名勝にも指定されている「気比の松原」を訪れ、その壮大な景観に圧倒されました。

それから氣比神宮、赤レンガ倉庫など、敦賀の歴史を築いてきた数々の建造物を訪れ、旅の締めくくりにご当地ラーメンをご所望したくなりました。
しかし駅前を探したところ、ラーメン屋さんはあるにはあるのですが、ご当地ではないお店ばかりでした。
再度ネットで検索すると、どうやら敦賀では屋台で食べるのが昔ながらの風習とのことで、時間帯的にまだ営業していないようでした。
そうこうしながら夕刻時まで待っていると、ぽつぽつと屋台が現れたため満を持して入店しました。

こちらの松月というお店は、元々うどんを本業としていますが、後に屋台ラーメンに参入したとのことです。
ちなみにこちらの屋台には、レモンラーメンを看板とする初号機と、中華そばを看板とする弐号機の2台があり、この日は弐号機が営業していました。
窓口でエネルギッシュな店主に注文をして席に着くと、外で食べる何とも言えない風情を感じられました。

そして待つこと7分ほど。

いかにも屋台といった雰囲気の大味そうなラーメンである「月見そば」(¥1,000)が届きました。
一口スープを含んだところ、その見た目に反してしっかりとダシが煮込まれた、まるで飲み会で鍋の残ったスープに麺を入れ、締めで食べるようなラーメンの味わいでした。
卵を解くと更にまろやかになり、身体と心に染みるスープをより一層高みに引き上げます。
具材には、メンマ、チャーシュー、葉っぱ、刻みネギと、シンプルですが逆にこれくらいが屋台っぽくてちょうど良いと思われるラインナップです。

また、こちらの黄色い麺はツルツルっとした食感で食べやすく、あっという間に平らげてしまいました。

その後もう少し食べたいなと思い、追加で替え玉(¥300)を頼みました。
サービスでチャーシューが添えられているのがありがたがったです。
もう一杯いけそうでしたが、名残惜しいくらいに留めるのもまた一つの嗜みかと思い、これぐらいにして後にしました。
『屋台ラーメン 松月』路上で食べるその味は、夕暮れ時も相まり、敦賀の情緒を噛みしめられる心に残る味わいでした。