究極のラーメンを求めて 第76回『あぜ川』
「〜福井探訪記①〜雄大なる自然、人との共存、そしてそば。」

第76回目は、福井県の永平寺駅から徒歩10分ほどの場所にあるそば処『あぜ川』です。
前回広島を訪れてから約一年、今年は日本海側の土地を訪れてみたいと思い、綺麗な夕日で有名な東尋坊がある福井県に旅行に行きました。
JR北陸新幹線にて福井駅に降り立った後、道元禅師によって開かれ、日本一厳しいとの噂の修行寺である「永平寺」をまずは訪れました。
現地に到着した時にはすでに昼時だったため、お昼ごはんを食べてからお寺巡りをすることにし、お土産通りを周ったところ、こちらの雰囲気の良さげなお店を見つけたため入店しました。
お店に入ると、感じの良い女将さんが出迎えてくれました。
席はカウンターとお座敷が選べましたが、せっかくなのでお座敷を選びました。
女将さんにおすすめを尋ねると「半助そば」(¥1,000)が看板メニューであるとのことでしたため、こちらの温かい方を頼みました。
(ちなみに「半助そば」は冷たい方がおすすめとのことでしたが、この日はお腹の調子がイマイチだったため温かい方にしました。)
待つこと10分ほど、大根おろしが乗せられたシンプルながらも美味しそうなそばがやって来ました。

早速一口すすると、モチっとしつつ舌触りなめらかな平打ち麺が、90年も受け継がれているというお店の秘伝のダシを吸い込んで、口内を醤油の香りで満たします。
また、大根おろしが醤油味を中和し、絶妙なまろやかさをもたらしています。
ちなみに福井ではそばに大根おろしを入れるのが一般的とのことで、こちらの大根おろしはあらかじめ味付けをしており、他では味わえない風味を堪能できるとのことです。
量も多すぎず少なすぎない昼食にほどよい量で、お寺近くの雰囲気も相まり、非常に穏やかな時間を過ごすことができました。

ちなみにこちらが店内お座席の雰囲気です。
昔の人もこのようにみんなで仕事の合間に卓を囲ってそばを食べていたのかと思うと、なんともいえない感慨深い気持ちにさせられました。
そば処『あぜ川』雄大な自然の中で食べる伝統的な味わいは、その土地の人柄も相まって現代社会で失われつつある大事なものを改めて思い出させ、後の時代にも受け継いでいきたいと思わせられたお店でした。

