〜郷愁のみちのく〜第1回『仙台市科学館にて』
「体感することの重要性」

先日少し遅めの正月休みに、私の故郷である仙台市に里帰りし、久々に子供の頃によく親に連れられて行っていた『仙台市科学館』を訪れました。
思いの外良かったため、せっかくなので記事にすることにしました。
一年ぶりの仙台は、駅に着いたときちょうど雪が降っており、東京より5℃くらい気温が低い状況でした。しかし、空気の質が違ったからか思ったほど寒くは感じませんでした。
慌ただしい日常を離れ、久々に慣れ親しんだ実家でゆっくりしていましたが、年末年始を外して帰省したため地元の友人達との予定が合わず、仕方なく日中一人でブラブラすることにしました。
どこに行こうかとスマホで検索していると、『仙台市科学館』がリニューアルしているとの記事が目に留まりました。
好奇心旺盛で見るものがすべて新鮮に見えたあの頃の記憶がふと蘇り、ふらっと行くことにしました。
仙台市営地下鉄南北線で仙台駅から旭ヶ丘駅で下車し、駅から10分くらい歩くとガラスとコンクリートの基地みたいな建造物が見えて来ました。

久しぶりに訪れましたが、エントランスは子供の頃とほぼ変わっていない印象を受けました。
ちなみに、知らない間にスリーエムジャパンイノベーション株式会社が協賛になり、2013年から正式名称が『スリー エム仙台市科学館』になっていました。

3階の受付でチケットを購入し、エスカレーターで4階に上がると、2012年に鳥人間コンテストに出場した東北大学のサークルで使用された人力飛行機のレプリカが飾られていました。
間近にみると翼が想像以上に大きく、これほどのものを学生のうちで作ったとは大変驚かされました。

そしていよいよ展示室に入ると、こちらは恐竜や植物などがある「大地の記憶」ゾーンになっており、リニューアルされたことで以前より明るくキレイになった印象を受けました。


恐竜の剥製のレプリカや化石など、古代の生物たちの展示コーナーが充実していて、こちらを見るだけでも時間が足りなくなるほど相当濃い内容でした。

そしてホール中央には自然の植物や昆虫・魚、鉱物などが展示されている「見方の森」ゾーンがあり、こちらは昔の面影を残しています。




しかし昔とは比べ物にならないほど内容が濃く、こちらもしっかり見るとなると相当時間が必要になります。

また、こちらは仙台市内を流れる広瀬川の濁流を擬似的に体験できるコーナーとなっていて、お子様に人気があるみたいでした。

続いて自然コーナーを抜けると、「科学の探求」ゾーンが待ち受けていました。
その名の通り、あらゆる科学についての法則を体感することができる展示物が多数あり、昔教科書などで教わった事柄などを視覚的に認識することができます。
いくつか例を挙げますと、

こちらはあらゆる種類の波を装置によって視覚的に表現したもので、それぞれの波の伝わり方の違いを学ぶことができます。

次にこちらは、ボタンを押すと画像のプロペラ状のオブジェが回転し、速度を増すこと音の高さが変わり「ドップラー効果」を擬似的に体験することができる仕組みになっています。

続いてこちらは定滑車と動滑車の二つの滑車の違いを体験できるコーナーで、実際に自分で引いてみることで、滑車の種類によって同じ質量の物体を持ち上げるのにどれほど違いが出るのかを知ることができます。

こちらは化学の教科書でもお馴染みの「炎色反応」における、各物質を炙ったときの色の違いを学ぶことができるコーナーです。
こちらが一番鮮やかな色をしていたため載せました。

そして最後に「真空実験」コーナーです。
ボタンを押すと装置内の気圧が下がり続け、最終的に真空状態になります。
一番左の装置は、中のベルが鳴り続けているのですが、気圧が下がり出すに連れ、どんどんとその音が聞こえなくなっていったのが印象的でした。
宇宙空間では音が伝わらないのを思い出し、音を伝えるのにも空気が必要だということを改めて知ることができました。
他にも興味深いブースが色々とありましたが、長くなってしまったため残念ながら割愛いたします。

お腹いっぱいになるほど充実した内容に満足して退館ゲートを出ると、スケルトン状になった消火栓が個人的に目を引きました。
科学館だけあって、エスカレーターやエレベーターなどの館内設備がスケルトン状になっていて、その構造を知ることができるようになっているのが興味深いです。

帰りがてら近くの公園を散歩しようと1階に降り立ったところ、外装や建物自体の構造は当時のままの部分が多いためか、当時親に連れられた懐かしい光景が思い出されました。

科学館の階段を下っていくと、昔よく遊んだ台原森林公園があります。
中央には水が流れていて、夏場には清と涼を味わうことができます。
雪が積もっているからか、よりノスタルジックな気分になりました。

雪道を歩いていくと、駅が見えました。
久々に乗った地下鉄は平日にも関わらず利用者が多く、未だに現役で仙台市の人々を運ぶ心臓としての役目を全うしているのが伝わって来ました。
総括ですが、今回久しぶりに仙台市化学館を訪れて、まずそのリニューアルされた展示物の充実度に驚かされました。
特に科学コーナーにおける装置に触れることで、教科書の机上で理論を覚えるだけではなく、実際に法則を体感することの重要性を今更ながら学びました。
体験することで、子どもたちの科学への興味を引く良いきっかけになると思います。
現在工事中の3階の「生活系展示」の工事が完成したら、ぜひ再訪したいと思ったほど濃いリニューアルぶりでした。